■低炭水化物ダイエット・・・ダイエット先進国アメリカで生まれたもので、「アトキンス式低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)」として注目され、食べながらダイエットを実践しようとする方法です。
【はじめに】
炭水化物には,太るものと太らないもの(ダイエットに効果があるもの)とがあります。
①太らないもの…適量の炭水化物をとった場合 |
 |
炭水化物をとると,胃腸で消化する過程でブドウ糖が生成され,これが血中に入って血糖値が上がります。これに対して,すい臓から分泌されるインスリンが血糖値を下げる働きをします。ブドウ糖の一部はグリコーゲンとなり,肝臓,筋肉に貯蔵され,体の活動を支えるエネルギーとなります。 |
②太るもの…炭水化物を一度にたくさんとった場合 |
 |
この場合は,血糖値が急激に上がり,それを下げるために大量のインスリンが分泌されます。
このとき,ブドウ糖は肝臓で中性脂肪となり,体の脂肪細胞に貯蔵されてしまいます |
 |
よって、中性脂肪を下げるには,インスリンを必要以上に分泌させないことが重要になります。
これが,インスリンの分泌が少ない,ダイエットに効果的な炭水化物が注目されるにいたった背景です。 |
【方法】
では、GI値の低い炭水化物のとり方とは、どうのようにすればいいのだろう?
インスリンの分泌量は,「GI値(グリセミック・インデックス値)」で表します。
炭水化物をとることで血糖値が上昇するスピ-ドを数値化したものがGI値です。(ブドウ糖は100)
GI値が低い食品ほど血糖値の上昇が遅く,インスリンの分泌が抑制されます。
つまり,GI値の低い炭水化物(GI値60以下が目安)をとることがダイエットの基本といえます。
例えば,食パンとライ麦パンでは,100グラム当たりの力ロリーは同程度です。
GI値は,食パンが95,ライ麦パンが58です。
つまり,ライ麦パンの方がインスリンの分泌が少なく,太りにくいということになります。
 |
よって、GI値の高い炭水化物をとるときは,量を少なめにゆっくり食べることが重要!!
なぜなら,早食いは血糖値の急上昇に繋がり,多量のインスリンを分泌してしまうからです。
ケーキなどのデザー卜類は,血糖値がまだ低い食前に食べるのがよいでしょう。
また,インスリンは副交感神経が活発な夕方から夜に分泌されるので,夜は軽めの食事が肝要です。 |
|